海外ドラマに見る医療費
きょうはちょっと脱線。
スーパードラマTVで放送しているLow & Orderという番組をご存知の方も多いと
思う。
その中にヴァン・ビューレンという警部補が出てくるのだが、シーズン20の冒頭
で彼女はガンを告知され、シーズンを通じて闘病の様子が挟み込まれて行く。
印象的だったのは病気を抱える彼女が同時に医療費の工面にも苦悩するところだ。
ヴァン・ビューレン警部補はNYPDの27分署に勤める公務員だ。
しかも、刑事たちをまとめ、捜査の指示をしているので、役職は係長か、課長
当たりだろうか。となると、アメリカでも公務員が加入する医療保険に入り、
そこそこの収入もあると推察される。
ちなみにAXNで放送中のCSI : NYの中でボナセーラ刑事が自分の給料を
9万何千ドルと言うシーンがあった。日本円にすれば700~800万円の間になるが、
彼女も中間管理職、主任ぐらいと思われるが、階級ではヴァン・ヴューレン
警部補の方が上なので、おそらくこれより安いということはないだろう。
アメリカの医療保険について詳しくは知らないが、ドラマからわかるのは、
治療の中でカバーされる領域が決まっていること(まあ、これは日本と同じか)、
生涯においてカバーされる金額の総額が決まっていて、それを使い切ってしまうと
それ以上は一銭も出ないようだということである。ヴァン・ビューレン警部補は
どちらにも当てはまってしまい、とりあえず車を売って急場をしのぎ、次に銀行へ
融資を申し込むが、銀行から断られたりして苦悩するのである。
それを知った同居している男性は結婚すれば銀行の融資枠が2倍になると彼女を
なぐさめ、職場の刑事たちは地方検事を巻き込んで彼女への寄付のためのパーティ
を開く。
これを見ていて、アメリカで病気になるのは大変なことなんだなーとあらためて
思う。きちんとした職につき、役職についていても、破産の瀬戸際に追いやられる
なんて。医療保険の問題以前に医療費自体が日本に比べて格段に高いのだろうか。
そういえばtwitterで知ったことだが、アメリカに滞在していて早産した日本人
(アメリカでの医療保険未加入)はNICUに入ったせいもあってか請求額が億単位
だったそうだし、アメリカに赴任中の日本人ビジネスマン、こちらは会社の医療
保険で全額カバーされたそうだが、が海外への出張の際に受けた予防接種は
1,000ドル(80,000円以上! )だったそうだ。
国を問わず、病気であることだけでも十分に大変なのに、医療費の心配もというの
は本当にきつい。
さて、明日のCTはいくらかかるのやら...